胃の中を観察するには、空気を入れて胃をふくらまさなければなりません。検査中におなかが張るのは少し我慢していただく必要がありますが、必要がなくなったらなるべく空気を抜いて楽になるように心がけています。検査中に嘔吐反射が起こったら内視鏡を動かさず、患者さんに深呼吸をして力を抜くようにお願いしています。何度も繰り返しますが、ゲーゲーしてしまうのは患者さんが悪いのではないのです。また、単に『力を抜いて,楽にして』といってもゲーゲーしてしまっている患者さんにはとても難しいのではないでしょうか。検査が始まる前に呼吸の仕方、力の抜き方を具体的によく説明し理解していただくことが重要です。検査中にのどに溜まった唾液を不用意に飲み込むと大抵むせて苦しい目に会います。首を軽く左に向け唾液が自然に流れ出るようにしていただきます。
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