予防接種のページ
予防接種には法律で定められたものと任意に行うものがあります。ワクチンの在庫確認などのため、来院前に一度お電話などでお問い合わせください。また、詳細についてご不明の点はご遠慮なくお尋ねください。
法定の予防接種(勧奨接種):
接種時期に市町村から通知があります。
1. ポリオ:ポリオの予防接種は集団接種のみです。接種日時や接種会場には十分ご注意ください。通常3ケ月から1歳6ケ月の間に2回行うのが標準です。ポリオの予防接種は『生ワクチン』で経口投与します。接種後4週間は他のワクチンなどを接種しな
いことになっています。『予防接種の間隔』(このページの一番下)もごらん下さい。
2.ジフテリア、百日咳、破傷風(DPT)T期:3ケ月から1歳までに『初回免疫』として3回注射し、さらに1歳半から2歳半までの間に追加接種を1回、計4回接種します。
3.ジフテリア、破傷風(DT)U期:11歳から12歳までの間(小学校6年生)に行うのが標準です。ジフテリアと破傷風はここまで接種を行って予防接種が完了します。
4.はしか(麻疹)・ 風疹:第1回目は1歳から2歳までの間に、第2回目は小学校就学前の1年間に行います。最近年長児や若年者に麻疹と風疹が流行しているため、平成20年4月から5年間の時限措置として中学1年と高校3年の二回麻疹、風疹の予防接種が行われることになりました。
5.日本脳炎:この病気の発生率が極めて低くなり、病気の発生よりも副作用の発生の方が多くなったため、平成17年から希望者のみの接種となり勧奨接種は中止されていますが、希望者には接種できます。現在副作用の少ないワクチンを開発中です。時期は未定ですが近い将来予防接種が再開されると思われます。
6.BCG:生後6ヶ月までの間に1回接種します。
任意に行なうもの
1.おたふくかぜ:1歳以上で行ないます。
2.インフルエンザ:毎年の流行シーズン前に2回、1週から4週間隔(3〜4週間隔が望ましい)接種します。(平成13年12月以降、65歳以上の方は1回接種となり、自治体からの補助があり1000円で接種が受けられます。それ以外の方の費用は1回3000円です。)
3.水痘(水ぼうそう):この病気にかかったことがなく免疫がない人に感染予防の目的で行なわれます。
4.A型肝炎:海外旅行(特に東南アジアなど)の時には接種された方が安心です。ご高齢の方よりも若い方のほうがこの病気の免疫を持っていないことが多く、感染の危険があります。
5.B型肝炎:B型肝炎ウイルスを保有する母親から生まれた赤ちゃんに母子感染防止の目的で行なわれます。
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予防接種の間隔について
予防接種の免疫効果を十分に発揮させるために次のような注意が必要です
1.
ジフテリア、百日咳、破傷風、日本脳炎、インフルエンザ、B型肝炎のワクチンは『不活化ワクチン』です。これらを接種した後,他のワクチンを接種するには1週間以上の間隔をあけることになっています。
2.
はしか、風疹、おたふくかぜ、水痘、ポリオ、BCGは『生ワクチン』です。これらを接種した後,他のワクチンを接種するには4週間以上の間隔をあけることになっています。間隔が短すぎると接種できないことがあります。ご注意ください。