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2024年06月01日
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予防接種には法律で定められたもの(勧奨接種)と任意に行うものがあります。以下、これらの予防接種の時期などを解説いたします。病名のところをクリックするとそれぞれの病気の簡単な解説があります。予防接種は随時行なっておりますが、ワクチンの在庫確認などのため、来院前に一度お電話などでお問い合わせください。
法律で定められたもの(勧奨接種):接種時期に市町村から通知があります。
1 ポリオ、 .ジフテリア、百日咳、破傷風 、.Hib(ヒブ)(5種混合)::令和6年度から開始されました。生後2か月から7か月の間に初回接種を行い、その後20〜56日間隔で3回接種(初回免疫)し、さらにその後6か月から18か月で1回接種(追加免疫)します。
2. ジフテリア、破傷風(DT)U期:11歳から12歳までの間(小学校6年生)に行うのが標準です。ジフテリアと破傷風はここまで接種を行って予防接種が完了します。
3. はしか(麻疹)、風疹:平成18年4月から、これら2つは麻しん・風しん混合(MR)ワクチンとして2回接種することになりました。1回目は1歳から2歳までの間のなるべく早い時期、2回目は小学校就学前の1年間(幼稚園の年長児の時)に接種するように改められました。はしかワクチン、風しんワクチンとも生ワクチンですから接種後4週間は他の生ワクチンを接種しないことになっています。また最近、風疹も年長児や成人に流行しています。ごく最近風疹が大流行しています。これから妊娠・出産する年齢の方は配偶者の方とともに予防接種をお受けになることをお勧めします。
4.日本脳炎:一時ワクチン接種が中断されていましたが、平成22年度から3歳のお子さんは積極的に接種を勧奨することになりました。今後3歳になるお子さんには3歳の誕生日翌月に通知されます。さらに平成24年8月27日以降、9歳から13歳未満の接種が開始されました。
5.BCG(結核予防接種):生後6ヶ月までの乳幼児期にBCG接種を行います。当院でも行っております。
6小児肺炎球菌 以下のように4回接種します
1回目:生後2か月から6か月の間に。
2回目:1回目から27日以上の間隔を空けて
3回目:2回目から27日以上の間隔を空けて接種します。
以上を満1歳になる前に行います
4回目:3回目から60日以上の間隔で接種します。
7:成人の肺炎球菌ワクチン。65歳以上の5歳ごとの節目年齢に行われています。
*令和6年度からHibワクチンは5種混合ワクチンとして接種されることになりました。。
任意に行なうもの
1.おたふくかぜ(流行性耳下腺炎):1歳以後に行ないます。現在使用されているワクチンはおたふくかぜ単独の生ワクチンです。かつてMMRワクチン(おたふくかぜ、麻疹、風疹)が行なわれていましたが脳炎の副作用が多発して中止され、現在は麻疹、風疹ワクチン(MRワクチン)の二回接種(上記の4:はしか、風疹)となっています。.
2.インフルエンザ:毎年の流行シーズン前に2回、1週から4週間隔(3〜4週間隔が望ましい)接種します。(平成13年12月以降、65歳以上の方は1回接種となり、自治体からの補助があるため1000円で接種が受けられます。それ以外の方は3000円です。)インフルエンザは発病すると症状が重篤で合併症の頻度も高いので流行シーズン前にぜひ予防接種を済ませておくことをお勧めします。
3.水痘(水ぼうそう):この病気にかかったことがなく免疫がない人に感染予防の目的で行なわれます。生ワクチンです。
4.A型肝炎:海外旅行(特に東南アジアなど)の時には接種されたほうが安心です。ご高齢の方よりも若い方の方がこの病気の免疫を持っていないことが多く、感染の危険があります。不活化ワクチンを3回接種します。
5.B型肝炎:B型肝炎ウイルスを保有する母親から生まれた赤ちゃんに母子感染防止の目的でHB免疫グロブリンとHBワクチンを接種します。医療従事者など業務上の感染機会が多い人に行なう場合、不活化ワクチンを3回接種します。
予防接種の間隔について〜令和2年10月から接種間隔の決まりが変更されました
1. ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオワクチン、日本脳炎、インフルエンザ、A型およびB型肝炎のワクチンは『不活化ワクチン』です。令和2年10月から、これらを接種した後、他のワクチンを接種するとき、間隔をおかなくてよいことになりました。(それまでは6日以上間隔をあけることになっていました)
2. はしか、風疹、おたふくかぜ、水痘、BCGは『生ワクチン』です。生ワクチンを接種した後,次に他の生ワクチンを接種するときのみ、従来どおり27日以上の間隔をあけることになっています。
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